Searching for the Young Soul Rebels

音楽、映画の話題を中心に、自身が経験した病や離婚について、はたまた離れて暮らす息子のことなど、徒然なるままに書いていきます。

挫折したことがないかのように笑え~息子の9回目の誕生日に寄せて

まもなく3月23日になる。遠く離れて暮らす息子の9回目の誕生日だ。この9年間、父にも母にもこの国にも、本当に大変なことがおきた。そして恐らくは君にも…。2015年末には父の大好きだった祖母も息を引き取った。人はあっけなく死ぬ。そして死んだら何も語れ…

豊田道倫の壮絶な20年、僕の笑えない日々

豊田道倫のCDデビュー20周年記念作「SHINE ALL AROUND」を聴いた。僕が初めて聴いたアルバムは『SWEET 26』で、もう18年以上も前のことだ。当時の僕は、収録曲「京都旅行」を地で行く生活をしていたさえない学生で、それゆえにギター1本で表現されたその歌の…

2015年ベストレコード TOP30 「お前、なに聴いてたのよ?」 

日本でも音楽ストリーミングサービス元年だったそうである。Spotifyはまだ開始されていないが、Apple、Google、Amazonという3大企業のそれがローンチしたのは大きい。それに加えて、日本のメジャーレーベルは独自にLINE MUSICとAWAを開始。特にLINE MUSICは…

ワタシが70歳になっても~西原理恵子「ダーリンは70歳」に寄せて

こんなにも素敵な恋愛を僕は久々に見たかもしれない。スペリオール連載中の西原理恵子「ダーリンは70歳」の初単行本。西原理恵子50歳と高須克弥70歳、合計120歳のバカップル物語だ。1月22日発売のスペリオール4号では「ダーリンは71歳」に改題されているそう…

帰る場所なんてないんだよ。~サニーデイ・サービス「苺畑でつかまえて」に寄せて

曽我部恵一が2014年末にリリースしたシングル「bluest blues」はご存知だろうか? 真冬の午前3時に街を徘徊する男の歌だ。「今頃あの娘はどこで何してんの?」。そんなことを考えながら、でも何もできずに駅前で途方にくれてたたずむ男。彼は終盤こんな風に…

離れて暮らす息子へ 誕生日おめでとう

2012.3.23 息子の5回目の誕生日に 5歳の誕生日おめでとう。 離れて暮らしているけど、パパはいつも君のことを思っています。 君がさびしい思いをしているのも知っているよ。遊んであげられるのは月に1~2回だもんね。 本当にごめんなさい。 もっとそばにいて…

僕が親権をあきらめたワケ -2-

前回記事(僕が親権をあきらめたワケ -1-)の続きを書きます。 うつ病で仕事を休み、家族とも別居した僕は、とりあえず借りていた家を離れ実家に戻ることにした。といっても歩いて10分くらいしか離れてはいない場所だ。家族の思い出の染み込んだ町。そこで引…

僕が親権をあきらめたワケ -1-

離婚をするにあたって一番もめること。 お金の話に並んで多いのは子供の親権問題である。子供に愛着のある両親(というか普通そうだ)であればあるほど、これはとても難儀な問題である。子供のために離婚を踏みとどまれよ!と思う人もいるだろうけど、これば…

本当の「絶望」から陳腐な「希望」へ

映画『ヒミズ』を見た。 園子音作品の常連がキャストを固めた脇役陣はもちろん、主演のふたり(染谷将太、二階堂ふみ)の演技は圧巻。これまでの園作品と比べても、エロ・グロは少ないので万人に受け入れられやすいのではないか。と、思って某サイトのレビュ…